2つのブルターニュ

ブログ更新をサボっていたら、すっかり季節は秋になってしまいました。

前回の記事から何か月経ちましたかね…

そろそろと思い出しながら書いてみたいと思います。

まずは「2つのブルターニュ」と題しまして、ほぼ同時期に開催されていたブルターニュをテーマとした美術展。

 

「情景の地ブルターニュ」モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷

2023年3月18日〜6月11日

国立西洋美術館

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ブルターニュは、フランス北西部の大西洋に突き出た半島部分を含む地方。ブルトン語を話し独特の文化を持つこのブルターニュ地方は、フランスの中にある異郷として、19世紀後半から20世紀初頭にかけ、多くの画家の心を捉えました。

ゴーガンの絵でよく見る、コワフと呼ばれる白い頭巾を被った女性たちも、ブルターニュの女性です。

撮影禁止以外の作品は撮影OKでした。

 

「ポール=ドモワの洞窟」

クロード・モネ 1886年 茨城県近代美術館

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断崖のゴツゴツとした岩肌と海の深い青さが無数の色の塗り重ねによって表されています。パレット上で絵の具を混ぜないから、こんなにきれいな色が表現できるんですね〜水面がキラキラ光って見えます。

 

ブルターニュの農婦たち」

ポール・ゴーガン 1894年 オルセー美術館

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道端で立ち話をしている二人の農婦。二人の顔にはゴーガンがよく描くタヒチの女性の顔が投影されているそうです。

言われてみれば・・・( ˙꒳​˙ )ナルホド!‬

確かにタヒチの女性のお顔ですね。

 

「悲嘆、海の犠牲者」

シャルル・コッテ 1908年〜1909年 国立西洋美術館(松方コレクション)

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これ、めちゃめちゃ大きい絵でした〜

美しいブルターニュの海はときどき荒れて、しばしば海難事故が起きました。この絵は、海で命を落とした漁夫を悼んでいるところ。キリストの死を嘆くピエタの構図に似ています。

説明によりますと、画家自身によって数年後にこの絵のレプリカが描かれ、その絵は国に買い取られ、今ではオルセー美術館に収蔵されているそうです。

本家本元オルセー美術館にレプリカがあって、こちらの元絵は日本の国立西洋美術館が所蔵しているとは・・・そんなことって、あるんですねぇ〜

 

さてさて、二つ目のブルターニュは・・・

 

 

ブルターニュの光と風」画家たちを魅了した〈辺境の地〉

2023年3月25日〜6月11日 

SOMPO美術館

 

SOMPO美術館ね、実は初めて行ったんですよ。このビル、いかにも新宿ってかんじでカッコいいですね!


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SOMPO美術館は、ゴッホの「ひまわり」で有名ですよね〜


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こちらの美術展も撮影OKでした。

 

「さらば!」

ルフレッド・ギユ 1892年 カンペール美術館

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チラシやポスターに出ていたこの作品

これ、良く見ていなかったので、私はセイレーン(ギリシャ神話に出てくる美しい半人半魚の海の怪物)の絵だと思い込んでたんです。

いやー、よくよく考えれば、そんなわけないのに。この、おじさんの腕に抱かれている人物の背中がすごく美しくて。美しい女性だと思い込んでいたら・・・

これは、嵐に遭遇して転覆した船の中で、海に沈みゆく生き絶えた息子を抱きかかえる父親の姿だそうです。ブルターニュの荒れ狂う海の中で、父親の乗っている船も傾いていて、お父さんだって危ないよ〜

でも、この海の色が怪しいまでに美しい・・・

キャプションに

「この若き漁師の華奢な体つきはその痛ましさを強調し、これが男女の悲劇の場面かと見紛う想像力を、観る者に喚起する。」

と書いてあって、これを女性の背中と間違うのは、どうやら私だけではないらしいということが分かって、なにやら安心しました。

 

「パンマールの聖母」

リュシアン・レヴィ=デュルメール 1896年 カンペール美術館

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なんでしょう。不思議な絵でした。

聖母というから、マリアなんでしょう。そして幼子キリスト。背景は、パンマールの浜辺。黒い衣装の親子。二人の顔がやけにリアルで、じっとこちらを見つめています。なんか、視線を外すことができません。

 

ブルターニュの少女」

ピエール・ド・ブレ 1940年 カンペール美術館

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ブルターニュの女性」

ピエール・ド・ブレ 1940年 カンペール美術館

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画家自身が名付けた「トレイスム(格子状技法)」で描かれています。トレイスム、初めて見ました。格子状の細かい線で描かれています。なんだか刺繍みたいで面白いですね。

 

カンペール美術館は、フランスのカンペールにある市庁舎併設の美術館だそうです。

今回の美術展は、知らなかった画家の絵も多くて、それはそれで新鮮で面白いと思いました。

 

ブルターニュブルゴーニュって、どっちがどっちか分からなくなるけど(私だけ?)

ブルターニュのことが、少しだけ分かったかもしれません。

ルーヴル美術館展

ルーヴル美術館展」愛を描く

2023年3月1日〜6月12日

国立新美術館

 

だいぶ間が空いてしまいました(^_^;)

国立新美術館へ「ルーヴル美術館展」を見に行ってきました。

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ルーヴル美術館展」は、数年に1回開催されていますが、今回のテーマは「愛を描く」

ルーヴルには愛がある。

「LOUVRE」という文字の中に

「LOVE」があるというんですね〜なるほどですね〜

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愛をテーマにルーヴル美術館から73点の絵画が来日です。有名な画家の絵だけが素晴らしいとは思わないけど、有名どころが少ないなぁ〜というのが正直な感想です。

 

撮影OKなところもありました

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「アモルとプシュケ」または「アモルの最初のキスを受けるプシュケ」

フランソワ・ジェラール 1798年

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アモルは美の女神アフロディーテの息子。人間の娘プシュケに恋をします。プシュケとはギリシャ語で「魂」という意味があるそうです。アモルは愛。愛と魂の繋がりを表しているのだとか。

プシュケには、まだアモルが見えていないようですね。まだ愛を知らないプシュケです。

 

「閂」かんぬき

ジャン・オノレ・フラゴナール 1777年〜1778年頃

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今回の一番の目玉作品。フラゴナールといえば、パステルカラーのロココ絵画を思い浮かべますが、こちらは暗めな画面ですね。

女性を左手で抱きしめて、右手を高く上げてドアの鍵を閉めようとする男性。身をよじらせた女性の左手もドアの鍵に伸びています。

これは・・・鍵を閉めちゃダメ!なのか、早く閉めて!なのか・・・どちらにも取れる絶妙な二人のポーズ。

この絵について、BS日テレの「ぶらぶら美術館」で面白い解説を見たので、それを紹介したいと思います。

左側に描かれているベッドが、女性が裸で仰向けに寝ているところを表している

というのです。

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枕が乳房、天井から下がっている赤い布が体の中央部分を隠し、足を広げている

どーですか?そう言われると、もう、そうとしか見えなくなってきませんか?

私はこの解説をテレビで見て「おお!なるほど〜」と妙に納得してしまいました。

なんとも官能的な作品です。

 

 

「ディアナとエンデュミオン」

ジャン・ブルーノ・ガッシー 19世紀第1四半期

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これ、絵の周りの金色の模様も絵なんですよ。トロンプ・ルイユ(だまし絵)です。小さい絵です。

月の女神ディアナ。美しいエンデュミオンに恋をしてしまいます。山で寝ているところにそっと近づいて美しいエンデュミオンの顔を見つめていましたが、エンデュミオンが年とともに老いてしまうことに耐えられなくなったディアナは、彼を永遠の眠りにつかせてしまいます。

それからは、ずっと山で眠るエンデュミオンの元にディアナは毎夜舞い降りてきて、エンデュミオンの側に寄り添っているということです。

恐ろしい〜。・°°・(>_<)・°°・。

ジャン・ブルーノ・ガッシーという画家のことは知らなかったし、この作品も大きく取り上げられてはいませんが、なんだか気に入りまして、ポストカード買ってきました。

 

いろいろな愛のかたち。

ルーヴル美術館展でした(o^^o)

 

重要文化財の秘密

東京国立近代美術館創立70周年記念展

重要文化財の秘密」〜「問題作」が「傑作」になるまで〜

2023年3月17日〜5月14日

東京国立近代美術館

 

東京国立近代美術館開館70周年だそうです。


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明治以降に重要文化財に指定された作品のみで構成される美術展。

会期末は混むんだよねぇって思って行ってみたけど、やっぱり混んでました。

撮影NG作品以外は撮影できました。

オーディオガイドは、途中クイズなどもあって楽しいものでした。美術展に行くと、よっぽど急いでいるとき以外は、オーディオガイドを借りるようにしています。

 

「絵になる最初」竹内栖鳳(たけうちせいほう)

1913年(大正2年) 重文指定2016年(平成28年) 京都市美術館

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天女の絵を描くため若いモデルを呼び寄せたところ・・・着物を脱ぐのを恥ずかしがり、ためらっているところ、だそうです。天女の絵の副産物として生まれたというこの作品。

床に落ちている帯、一度脱いだと思われる着物で体を隠し恥じらう表情を見せる若いモデル。手の形が、なんとも色っぽい。

よく見ると、背景の障子の上下部分の模様が浮き出て見えて、とっても美しいところにも注目です。

 

 

「黄瀬川陣」安田靱彦(やすだゆきひこ)

1940年/1941年(昭和15年/16年) 重文指定2011年(平成23年) 東京国立近代美術館


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六曲一双の屏風。右隻には黄瀬川に陣を張った源頼朝。左隻には、奥州から駆けつけた弟の源義経。兄弟の対面の場面です。

兜や鎧、着物など、鮮やかな色で細かく描かれています。頼朝と義経のその後の運命を思いながら見ると、なんとも悲しい気持ちになりますが・・・とても美しい屏風です。

 

絵画だけではなく、彫刻や工芸も展示されてました。

 

「褐釉蟹貼付台付鉢(かつゆうかにはりつけだいつきばち)初代宮川香山(しょだいみやがわこうざん)

1881年明治14年) 重文指定2002年(平成14年) 東京国立博物館

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なんかよく分からないけど、すごいです。器に張り付いたリアルな蟹。明治期の超絶技巧の代表作と言えます。

 

「黄釉銹絵梅樹図大瓶(おうゆうさびえばいじゅずたいへい)」初代宮川香山(しょだいみやがわこうざん)

1892年(明治25年) 重文指定2004年(平成16年) 東京国立近代美術館

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先ほどの蟹付き鉢と同じ初代宮川香山の作品。同じ作者の品とは思えない、静かな花瓶で驚きます。1881年以降、香山はゴテゴテした陶器の制作をやめて、釉薬を研究し磁器の制作をするようになったそうです。

この並んで展示されていた二つの作品を見ていると、縄文土器弥生土器みたいで面白いな〜なんて思いました。

 

この他にも、高橋由一の「鮭」、黒田清輝の「湖畔」、青木繁の「わだつみのいろこの宮」などなど、見たことのある作品もたくさん展示されていたのですが、まーーー混んでいて、ゆっくり見ることが出来なかったのが残念。

どの作品も、常設展などで展示されてる時はゆっくり見ることができるんだけどね。残念。

 

混んでる会場を出て、常設展へ。

特別展から流れて来た人が多いので、やっぱり少々混んでいたけど、特別展よりもマシです。

 

「星をみる女性」太田聴雨(おおたちょうう)

1936年(昭和11年

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国立科学博物館にあったという望遠鏡だそうです。女性の着物の柄が春夏秋冬を表しています。星の運行と季節の移り変わり。悠久的なものを表しているそうです。切手にもなった綺麗な絵。

暗い背景にぼんやりと浮かび上がる曲線が、月を思わせて幻想的です。

 

「雪」上村松園 1942年(昭和17年

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掛け軸仕立て。

はらりはらりと降る雪の中で傘をさす女性。松園は美人画で知られる女性画家です。

 

「五人の裸婦」藤田嗣治 1923年(大正12年

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乳白色の画家、藤田嗣治。好きだわぁ〜

解説によると、この5人の女性、左から触覚、聴覚、視覚、味覚、嗅覚、を表しているとも言われているそうです。

藤田の作品には猫がよく登場しますが、ここでもベッドの上から画面のこちらをジーッと見つめる猫がいます。ジーッと、目が合います〜

 

常設展は、まだまだ続きますが、足が痛くなってきたので、このへんで退散といたしましょう。

 

今度、常設展のみ見に行くのもいいかもね。

東福寺展

特別展「東福寺

2023年3月7日~5月7日

東京国立博物館

 

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京都にある禅宗寺院、東福寺

何度か京都に行ったことはあるけど、東福寺にはまだ行ったことがありません。紅葉の名所らしいですよ。

奈良の東大寺の「東」と、興福寺の「福」から「東福寺」と名付けられたそうです。

 

展示構成は第1章から第5章まであり膨大な展示物がありましたが、第3章「伝説の絵仏師・明兆(みんちょう)」以降が面白かったです。

吉山明兆(きっさんみんちょう)は、東福寺を中心に活躍した絵仏師。仏殿の管理をする殿司(でんす)だったため、兆殿司(ちょうでんす)と呼ばれていました。

江戸時代までは、雪舟と並ぶほどの絵師と評価されていたそうですが、明治以降、明兆は忘れ去られていきました。

私も明兆について何も知らなったので、今回の展示で認識を新たにしました。

 

白衣観音図(びゃくえかんのんず)」 吉山明兆 室町時代(15世紀)重要文化財

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明兆最晩年の作品。

洞窟の中で静かに座禅を組んでいる白衣観音

白衣観音の静に対して、激しく打ち寄せる波。そして右下に竜。左下に善財童子

縦3メートルを超えるめちゃめちゃ大きな絵で圧倒されました。

 

そして、明兆の傑作「五百羅漢図」

今回の展覧会は、14年に渡る「五百羅漢図」全幅の修復後初公開となるものです。

 

「五百羅漢図 第20号」吉山明兆 南北朝時代 至徳3年(1386年) 重要文化財

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1幅に10人の羅漢たちが描かれています。明兆筆が47幅、狩野孝信筆が2幅、復元模写が1幅。全50幅をすべて公開(展示替えあり)

修復されたので、色も鮮やかです。ひとつひとつ細かく見ていくと、羅漢たちの生活の様子などが分かって面白いです。

 

今回の撮影OKスポットは2か所ありました。

紅葉の名所、通天橋を再現したところ。


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おお、こんなふうに紅葉が見れるんだ〜行ってみたいなぁ〜

そうだ。京都行こう。笑

 

「仏手(ぶっしゅ)」鎌倉〜南北朝時代(14世紀)

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こちらは、東福寺旧本尊の左手。創建後に再興されたご本尊は明治14年に焼失したそうです。この仏手、2メートルを超えるそうです。大きいなぁ〜

 

「釈迦如来坐像」(光背化仏) 鎌倉〜南北朝時代(14世紀)

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旧本尊の光背にあった化仏のひとつだそうです。

仏像の光背に小さな仏像が飛んでいるように配置されているものがありますが、あの小さい仏像を「化仏(けぶつ)」といいます。

まるで、この仏像だけで完成しているようなしっかりとした作りなので、教えてもらわないと化仏とは分かりません。

 

先ほどの仏手と、この化仏で、旧本尊の大きさが想像できますね。現存していたら、凄かったでしょうね〜

 

紅葉の季節に、ぜひ東福寺へ行ってみたいものですね〜

きっと混んでるんだろうなぁ( ̄▽ ̄)

 

 

マイル DE 島根 石見銀山編

石見銀山方面へ車を走らせます〜

世界遺産石見銀山遺跡とその文化的景観」の中にある温泉津温泉

おんせんつおんせんって読むのかと思ったら、ゆのつおんせんと読むのだそうで。1300年以上の歴史があるそうです。

到着する頃には雨が降り出しましたよ〜

 

今回のお宿は「寛ぎの宿 輝雲荘」

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東館2階の「掬水」というお部屋

お部屋の中は撮影するの忘れました〜(和室二間と洗面、トイレでした)

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夕食の時間まで少し時間があるので、温泉に入りましょう。

輝雲荘さんのすぐななめ向かい側にある外湯の「薬師湯」へ行きました。

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今流行ってる昭和レトロな建物の100%源泉掛け流し温泉。日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けたすごい温泉らしいです。

浴室はそんなに広くはありません。温泉の成分で溶岩が付着したようになっている浴室の床と湯船のふちが、この温泉の歳月を感じさせます。

いやー、いいお湯でした( ´ ▽ ` )

 

お宿に戻って夕食です。ゆのつ地ビールいただきました〜

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こちらのお宿では、必ず鯛の塩焼きが一人一尾出るそうです。

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ほかにもいろいろ〜美味しかった(^^)

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大浴場は、先ほどの薬師湯から源泉を引いてるそうで、お宿の大浴場にも寝る前と早朝に入りました。

は〜温泉はいいね〜♪( ´▽`)

 

翌日の天気予報は恒例の雨。゚(゚´ω`゚)゚。

石見銀山では、銀山エリアなどには一般車両の乗り入れが禁止されていて、見学場所までは、レンタサイクルや徒歩、若しくは、ぎんざんカート(ゴルフ場のカートみたいなヤツ)に乗らないといけないらしい。そのレンタサイクルやカートの乗り場までは駐車場からバスで行かないといけない。

つまり、雨だと絶望的に大変な場所らしいのです〜

 

どーすんのよ。雨だったら。

そーね。雨だったら、おとなしく道の駅などに寄りながら空港に向かうしかないわね。

そーね。そーね。それしかないわね。

ということで、眠りにつきました。

( ¯꒳¯ )ᐝおやすみ〜

なんでいつも雨なのさ。

 

 

はい、翌日。

ビミョーなお天気。

雨ではないけど、降りそうなかんじ。

どーすんのよ。

とりあえず、行ってみようか。世界遺産センター。

 

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世界遺産センターで情報を収集しようと思ったけど、なんか良く分からないまま、センターから出てきたら。

なんというタイミングでしょう。バスがいました〜

バスだバスだ〜と、良く考えもせずにバスに飛び乗り、レンタサイクルとカートの乗り場まで行き着きました。

 

ちょっと、ここまで来ちゃったけど大丈夫?私たち・・・

 

そーしたら、なんということでしょう。少し待てばカートの出発時間ということが分かり、スムーズにカートに乗ることができました。

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この、ぎんざんカート。定員6人で早い者勝ち。乗りたくても定員に達していたら、次のカートが来るまで待たなければいけないんだって。

私と親分1がカートに乗って発車を待っていると、発車直前に4人連れの女性グループがやってきて、これでちょうど定員の6人になりました。

雨の日は、カートがビニールで覆われていて、雨にも濡れず快適です。でも、かろうじて雨はまだ降ってない。運転手さんはマイクで観光ガイドもしながら運転してくれて、石見銀山の成り立ちなどミニ知識もゲット。

 

そして到着したのが

龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)

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銀を採掘した坑道跡を間歩っていうそうです。

カエルが鳴いてる〜ケロケーロ♪

 

さあ、ここで問題が〜

帰りもカートに乗るんだけど、帰りのカート乗り場にはすでに1人待っている人がいました。

これから龍源寺間歩を見学するのは、私と親分1と、一緒にカートに乗ってきた4人の女性。

でも、もしかしたら、間歩の中にも何人かすでにいるかもしれない。

カートに乗れるのは先着6人。

えーーー!!

私たち帰りのカートに乗れるんだろうか?!

乗れなかったら2㎞以上の道のりを歩くか、次のカートを待たなければならない。でも、次のカートを待っていたら、予定していた世界遺産センターに戻るためのバスにも乗れなくなる。どんどん予定が遅くなると、空港に戻るのも遅くなる。ヤバい。なんとしてもすぐ次のカートに乗らなくては。

 

間歩の中をどんどん進みます。

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私たちの前には、あの4人グループの女性が歩いて行きます。この4人、歩くのが早い〜

マズい。置いて行かれる・・・Σ(゚д゚lll)

せっかくここまで来たから、本当はもっとゆっくり間歩の中を見学したかったのに。

めちゃめちゃハイスピードで間歩の中を通り抜けたけど、さっきの4人グループは、あっという間にいなくなり、カート乗り場に行ってしまったらしい。

ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ 待ってぇ〜!

カート乗り場に到着したら、幸いなことにあの4人グループ以外は待ってる人はいませんでした。

というわけで、無事に予定していたカートに乗ることができ、昔の面影を残す町並み地区も歩くことができました。

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景観に配慮して自販機もこのような装いです。

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そしてそして、予定していた世界遺産センター行きのバスにも乗れて、さらに奇跡的に、ここまでずっと雨は降らずに空港まで戻ることができました。

 

私も晴れ女になりつつある?( ^∀^)

 

長くなりましたが、出雲、石見銀山

温泉も良し

食べ物も良し

どちらもとてもいいところで、またゆっくり行きたいなぁ〜と思いました。

 

おわり

マイル DE 島根 出雲大社編

歴史博物館のすぐお隣が出雲大社です。

ここで、正午近くになっていることに気がついて、出雲大社へ行く前にお昼を食べることにしました。

出雲といえばお蕎麦だね!出雲そば

たいして調べもせずに、駐車場近くのお店に入りました。店内は意外なほど空いていて、一瞬「あ、はずれちゃったかな?」と思いましたが、気にせず出雲そばを注文。

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Wikipediaによりますと、出雲そばは、日本三大蕎麦のひつとなんだそうですよ〜

あとの二つは、わんこそばと戸隠そばだって。

普通に美味しかったで〜す

( "´༥`" )ŧ‹”ŧ‹”

 

お腹もいっぱいになったことだし、さあ、出雲大社にお参りに行きましょう!

 

出雲大社の鳥居のところまで、てくてく歩いて行く途中、お蕎麦屋さんの人気店には長蛇の列が〜

みんな、ちゃんと調べていて偉いねぇ

さあ、もうすぐ鳥居だ〜というところで、ぜんざいのお店に遭遇。

吸い寄せられるように店内へ〜

 

暖かいぜんざいと冷たいぜんざいを頼みました

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出雲の「神在祭」で振る舞われた「神在餅」の「じんざい」が訛って「ぜんざい」になったという説があるそうです。

旧暦10月、全国から八百万の神が出雲へ集まり、人々の縁を話し合います。地域から神々がいなくなることから、旧暦10月を「神無月」と呼び、出雲には神々が集まることから、出雲地方では「神在月(かみありつき)」と呼びます。

ただ、この説も後付けのようで、まあ「諸説あります」ってヤツですね。

 

ぜんざいにはおみくじがついてました〜

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なんと、な、な、なんと

親分1と私、まったく同じ内容のおみくじでした!!笑

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ま、いっか(⌒▽⌒)

 

なかなか出雲大社へたどりつかない(笑)

 

ぜんざいを食べ終えて、やっと勢留(せいだまり)の大鳥居へ

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手前に写っている3つの丸は、昔の柱の跡。さっき歴史博物館で見た柱ですね〜

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出雲大社は正式には「いずもおおやしろ」と呼ぶそうで、大国主神を祀っています。

国譲りをする条件として作られたといわれる出雲大社。2礼4拍手1礼でお参りします。

ですが、お参りするときに

あれ?2礼4拍手2礼だっけ?

などと、分からなくなり、混乱したことをここに告白します(笑)

 

太い注連縄で有名なこちらは神楽殿

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真下から見ると大迫力です

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出雲大社でのお参りを終えて、八百万の神がやって来るという稲佐の浜を車窓から眺めながら、海沿いを走って行くと、眼下に鮮やかな朱塗りの建物が見えてきました。

 

日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)

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こちらは、天照大御神素戔嗚尊をお祀りしているそうです。

 

さあ、そろそろ本日のお宿に向けて出発しまししょう。

 

つづく

 

 

マイル DE 島根 歴史博物館編

「○月で○○マイルが有効期限を迎えます」

JALからお知らせメールが届くので・・・特典航空券を使って行ってまいりました島根県

出雲縁結び空港、なんて素敵な名前(o^^o)

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相変わらず、雲ゆきがアヤシイ(^_^;)

知ってる?翌日の天気予報は雨だってことを(笑)

さ、雨が降らないうちに、出かけますよ〜

レンタカーで向かった先は「島根県立古代出雲歴史博物館」

出雲大社に行く前に、博物館でお勉強していかないとね!

入口を入ると、発掘された大きな柱がドーンと展示されています。

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鎌倉時代出雲大社の柱。太い柱3本を一組にしているそうです。

迫力ある柱に驚いたところで、約20分間の神話シアターが開演するというので、ミニシアターへ。

時間によって内容の違うお話を上映しているらしく、私たちが見たのは「オオクニヌシ神話」でした。オオクニヌシの神話が分かりやすく作られていて、なかなか面白かったです。

次の展示室は、平安時代出雲大社本殿の模型がイチオシ。

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10世紀に、約48メートルという高い本殿があったという学説に基づく模型だそうです。

本当にこんなにすごい高さの本殿があったんでしょうか?今も残っていたら、ぜひ訪れてみたいものですね〜

 

次の展示室は〜?

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国宝の銅鐸がずら〜〜〜り!

ヤバい。すごい。

 

もっとヤバいヤツがありました〜

Σヾ(・ω・´●)ノわぉ!!

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荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)から発掘された銅剣358本すべてが展示されています〜

弥生時代(紀元前2〜1世紀)のもので、もちろん国宝。

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すごい、すごい、の独り言を連発。

壁に飾られているのは、2000年前に作られた当時の色や輝きを再現したものだそうです。

作られたときは、こんなに金ピカだったんだ〜

すごい、すごい、の独り言が止まりません。

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こちらは、銅剣を使った祭祀の想像模型

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358本の銅剣は、綺麗に並べられた形で発見されています。神に捧げられたものなのでしょうか。

 

古代出雲に、大きな勢力があったことが想像されますね〜

そして、それが神話になっていったんだろうなぁ

 

いかんいかん。

こんなにゆっくりしていてはダメなのよ〜

もっとゆっくり見たかったけど、ゆっくりしていると、ここ見ただけで時間が無くなっちゃうから、残念ですがこれにて退散。

 

そーだ。書き忘れていたけど、ここの歴史博物館では、ボランティアガイドの方々がいて、とても丁寧な解説をしてくださいました。

展示してあるものを「ふーん」と見ていると、そっと近づいて来てくれて、解説をしてくれるんです。地元出雲への愛も感じられて、素敵だなぁ〜って思いました!

 

つづく