「マリー・ローランサンとモード」
2023年2月14日~4月9日
Bunkamura ザ・ミュージアム、今回の美術展終了後に長期休館となります。お隣の東急百貨店本店の閉館とともに、再開発されるそうです。
4月9日の終了日まで、残りわずか。
マリー・ローランサンは、1920年代のパリで活躍した女性画家です。淡いパステルカラーの女性を多く描きました。
こちらの女性がマリー・ローランサン
「わたしの肖像」 1924年 マリー・ローランサン美術館
背景のグレーと同化しているけど、よく見るとショートカットなんですね。淡いピンクに大きく膨らんだシースルーの袖が、なかなかモダンな印象です。
マリー・ローランサンは1883年に生まれました。同じ1883年に生まれ、同じくパリで活躍した女性にガブリエル(ココ)・シャネルがいます。
当時、マリー・ローランサンが描く肖像画は女性から絶大な人気を博していて、シャネルも自分の肖像画をマリー・ローランサンに頼みました。
「マドモワゼル・シャネルの肖像」1923年 オランジュリー美術館
ところが、出来上がった絵を見たシャネルは、この絵がお気に召さなかったようです。描き直すように言われたマリー・ローランサン。画家のプライドなのか決して描き直さなかったそうです。
シャネルは受取拒否。結局、この絵は一度もシャネルの手に渡ることはなかったそうです。以来、二人の関係はギクシャクして、あまり交流はなかったそうです。でも、マリー・ローランサンはシャネルの服や帽子は気に入ってたようですけど。
展示の最後の方に、淡いピンクの素敵なドレスがありました(撮影OKな場所です)
こちらは、30年以上シャネルのデザイナーを務めたカール・ラガーフェルドが発表した、シャネル2011年春夏オートクチュール・コレクションのドレス。
マリー・ローランサンの絵を彷彿とさせる淡い色合いで、ローランサンの絵の色合いから着想を得たことを彼自身が公言しているそうです。
例の肖像画のことがあってから、距離を置いていたマリー・ローランサンとココ・シャネル。
約100年の時を経た新たなモードの中で、二人が融合する・・・壁にかけられていた説明を読んで、なんだかとても感動してしまいました。
「マリー・ローランサンとモード」のタイトルのとおり、シャネルに関する展示や、ローランサンがバレエ・リュスの衣装を手がけた展示などもありました。
マリー・ローランサンは、画家としてだけではなく、デザイナーとしても活躍してたんですね。
Bunkamura ザ・ミュージアムは、今回の美術展の後は、ほかのところに場所を移して美術展の開催は続けていくそうです。
リニューアルオープンは2027年だとか。
だいぶ先ですね〜
楽しみに待ちましょう♪