特別展「日本美術をひも解く-皇室、美の玉手箱」
2022年8月6日〜9月25日
東京藝術大学大学美術館
美術展は、前期・後期で展示替があることが多く、お目当ての作品があるときには注意が必要です。こちらのポスターの唐獅子さんたちは、前期展示だったので見れませんでしたが、前に見たことがあるので、問題なし〜です。
展示は序章から始まって、主に時代ごとに1章から4章まで分かれています。
1章 文字からはじまる日本の美
「絵因果経」奈良時代(8世紀)国宝
釈迦の前世から現生で悟りを得るまでの物語。下段に書かれているのはお経です。絵因果経は、この東京藝術大学本のほかに、醍醐寺本や上品蓮台寺本など、いくつか現存しています。
文字が読めない人にも、仏の教えを伝えられるように、可愛らしい絵で表されています。
ほかにも、美しい料紙に文字が書かれた巻物などが展示されていました。いろいろな角度で見ると、キラキラと輝く料紙は、雅できらびやかで、ずっと見ていても飽きないほど。
2章 人と物語の共演
文永の役(1274年)、弘安の役(1284年)におけるモンゴル軍との戦いが描かれています。
馬上で弓に打たれているのは、肥後の御家人・竹崎季長。立派な鎧を身につけています。
それに対してモンゴル軍は、やけに軽装に思われます。本当にこんな格好で戦いに来たんでしょうか?
3章 生き物わくわく
ここでは、やっぱり伊藤若冲が見どころでしょう。
「向日葵雄鶏図」伊藤若冲 江戸時代(1759年)国宝
若冲が約10年かけて描き上げた動植綵絵全30幅のうち10幅が公開です。若冲といえば、やっぱり鶏の絵ですね〜
向日葵と鶏、珍しい組み合わせです。
そのほか、4章 風景に心を寄せる をテーマに、明治時代の風景画などの展示がありました。
三の丸尚蔵館所蔵の皇室ゆかりの品々と、東京藝術大学コレクション。
日本美術をたっぷり楽しんできました(^^)