「あやしい絵展」を見終わって、竹橋から六本木に移動。
おなかがすいたので、とりあえずお昼ごはん。
東京ミッドタウン地下1階 茅乃舎さんがやっている「汁や」
九州の豚汁セット
茅乃舎のだしを使った野菜たっぷりの豚汁と、かしわご飯。豚汁に大きなサツマイモが入ってて美味しかったです〜
お腹もいっぱいになったところで、ミッドタウン3階のサントリー美術館へ。
ミネアポリス美術館「日本絵画の名品」
2021年4月14日〜6月27日
この記事を書いている今は、3回目の緊急事態宣言が発出されているので、その前に見ることができて良かったです。
アメリカのミネソタ州・ミネアポリスにあるミネアポリス美術館(通称Mia)の日本美術コレクションからたくさんの逸品が来日です。
こちらの美術展も撮影OKでした。
「きりぎりす絵巻」伝 住吉如慶 江戸時代 17世紀
えっ?「きりぎりす絵巻」?なんですかそれ。
擬人化された虫たちが繰り広げる恋愛物語。玉虫姫が美しい男の子(セミ)を出産する場面だそうです。
たしかに、セミを抱っこしてるわ〜
なんだか、キモカワイイ(^◇^;)
とても鮮やかな色で、保存状態もいいですね。
伊勢物語第87段「布引の滝」
男たちが山の上にある布引の滝を見に行ったときに、一人の男が詠んだ歌。
なかなか出世できない自分が流す涙と、滝の水の高さを比べています。大げさですね〜(笑)
鮮やかな緑色が綺麗です。
「群鶴図屏風」曽我蕭白 江戸時代 18世紀
奇想の画家、曽我蕭白の屏風。
右隻ではヒナの世話をする鶴の家族が、左隻では大きな波と空から飛んでくる鶴が素早い筆致で描かれています。
中央の鶴の描き方が面白い(^^)
「鶏図押絵貼屏風」伊藤若冲 江戸時代 18世紀
さまざまな鶏が描かれています。
一番可愛いな〜って思った鶏がこれ。
おとぼけ顔が可愛い(^.^)
「叭々鳥図(ははちょうず)」伊藤若冲 江戸時代 18世紀
橋の下の脚部にとまる叭々鳥。叭々鳥とは、ハッカチョウとも呼ばれるムクドリ科の鳥だそうです。Wikipediaには鼻の部分にモシャモシャした毛が生えている叭々鳥の写真が出ています。
薄い墨で描いた画面を斜めに横切る橋。ほとんど左半分だけを使った大胆な構図。そして叭々鳥の表情。見れば見るほど味わいのある絵です。
真っ逆さまに下に向かって落ちていく叭々鳥を描いた若冲の絵も有名ですね。
《参考》「月に叭々鳥図」伊藤若冲
浮世絵も何点か展示されていました。
状態の良い浮世絵って、色がとっても綺麗なんですよね。
「百物語 さらやしき」葛飾北斎 江戸時代 1831〜1832年
高価なお皿を割ってしまったお菊「番長皿屋敷」の物語。
蛇のようになったお菊の体が、朽ちた井戸から伸びています。良く見ると、蛇のように見えた体は何枚もの皿でできています。口から吐き出しているのは魂か?怨念の思いか?それにしてはちょっとユーモラスな顔をしています。
あやしい絵展に並んでいても良さそうな作品です。
バックの藍色は、江戸時代にベルリンから日本に入ってきたベロ藍(ベルリンの藍)です。プルシアン・ブルーとも呼ばれたこの藍色の染料は、様々な浮世絵や伊藤若冲の絵にも使われて、それまで難しいとされていた鮮やかな青が表現できるようになりました。
「風神雷神図」佐竹永海 江戸時代 19世紀
良くある「風神雷神図」とは、趣きが違います。
風神は鷲に背中を掴まれて、風袋は破れています。力強い姿の鷲に比べて、風神は抵抗虚しく手足をバタつかせて空の彼方に連れて行かれそうです。
雷神の方はというと、右足を蟹に挟まれて、海の中に引き摺り込まれようとしています。自慢の太鼓は壊れてしまい、雷神の顔は「助けてくれ〜!」と叫んでいるようです。
こんな情けない「風神雷神図」初めて見ました〜
さてさて
足も疲れて来たので、一休みしてから家に帰ることにしましょう。
サントリー美術館に併設されている
「カフェ 加賀麩不室屋」さん
くるま麩の抹茶フレンチトースト
お麩なのに、こんなに美味しいフレンチトーストになるなんて驚きです〜
美味しかった(o^^o)
美術展を二つ、はしごして
美味しいものを食べて
充実したお休みの一日でした=(^.^)=