東京国立博物館創立150周年記念 特別展
国宝 東京国立博物館のすべて
2022年10月18日〜12月11日
創立150周年の東京国立博物館。所蔵する国宝は89点。そのすべてを展示する(展示替含む)という今回の国宝展。
私が訪れたのは後期展示期間。日時指定制を導入しているのにもかかわらず、大変混雑していました(しかも平日の昼間)
空いているロッカーを探すのにも一苦労。
東京国立博物館所蔵の国宝は、年に一度程度、総合文化展やほかの美術展の際に展示していることも多いので、見たことがある国宝も何点もあります。
総合文化展で展示されているときにはゆっくり見られるのに、「国宝展」と冠が付くと、まあ、混んでて混んでて、ゆっくり見ることはできませんでした。
今回の展示では、国宝の日本刀がずらりと揃う「国宝刀剣の間」も話題になって、日本刀好きの方々には大変好評だったようです。
正直に言って、私は日本刀にそれほど興味がないので・・・さら〜っと流しましたが、三日月宗近の三日月の刃文は見てきました〜
展示の後半は、東京国立博物館の150年の歴史を感じられる作品の展示です。
一番印象的だったのは、日本に初めてやってきたというキリンの剥製標本です。
明治40年、日本に初めてやってきたオスのキリン「ファンジ」とメスのキリン「グレー」
残念ながら、翌年の明治41年1月にグレーが、3月にファンジが、相次いで死んでしまったということです。当時の上野動物園の暖房設備に問題があったとも言われているようです。
2頭はそれぞれ剥製標本にされ、帝室博物館、のちの東京国立博物館に所蔵されました。
グレーの剥製標本は既に廃棄され、現在はファンジのみ、国立科学博物館の所蔵になっているそうです。
前足を大きく広げて、長い首を下に向けて口もとを地面につけた姿勢のファンジ。これは、キリンが水を飲む姿勢なのだとか。
遠い異国の日本に連れてこられて、つがいのグレーと共に剥製にされたけど、自分だけが残って、今も水を飲んでいるファンジ。
なんだかね〜
切なくなってしまったのよ(;_;)
ファンジも土に還りたいよね。と、一人しみじみしてしまいました。
ショップも混んでましたね〜
遮光器土偶のクッションを思わず買いそうになったりならなかったり
結局、買わなかったけど(笑)
混んでいる平成館を後にして、本館へ向かう途中の考古展示室へ
すると・・・空いてる空いてる〜!
本館では、私のお気に入りの菩薩様が展示されていました。
伝来が明らかではないらしいけど、素晴らしく美しい菩薩立像です。一年のうち、スケジュールを組んで、ときどき展示されるみたいですね。
本館正面入口を入ってすぐ右の第11展示室、入ってすぐのところに展示されています。
↓こちらのリンクに全身像がありますのでご覧ください
そうこうしているうちに閉館時刻となりました〜
それではまた〜