2015年を振り返りまして・・・
やはり3月に手術を受けたことが一番の大きな出来事でした。
無事に今こうして年を越せることに感謝です。
そんな2015年でしたが、今年もいろいろな美術展に足を運びました。
ブログに書けなかったものもあるので、備忘録として記しておきます。
「ルーヴル美術館展」
2月21日~6月1日 国立新美術館
退院してから初めてでかけた美術展。
ほかにもブーシェやティツィアーノなどなど、素晴らしい絵がたくさん来日しました。
尾形光淋300年忌念特別展
「燕子花と紅白梅」
4月18日~5月17日 根津美術館
光淋の国宝屏風2点、根津美術館所蔵の「燕子花図屏風」とMOA美術館所蔵の「紅白梅図屏風」を一度に見られる贅沢な展示。開場前に着くように朝早く出かけたのに、美術館前には長蛇の列で驚きました。
光淋の2作品はもちろん素晴らしかった~
ほかには伝俵屋宗達筆の「蔦の細道図屏風」が印象に残りました。
これ、右双と左双を入れ替えても絵がちゃんとつながるそうです。
オシャレ~!
混雑する前にカフェに入れたので、きれいな庭園を見ながらのランチに大満足。
4月28日~6月7日 東京国立博物館
昨年の10月から11月まで、京都国立博物館で開催されていたときに、ものすご~~~~く混雑していたと聞いていたので、いつ行こうかと考えていたところ・・・
知り合いから閉館後の夜間の特別鑑賞券を譲っていただき、比較的ゆっくり見ることができました。
それでも、絵巻の前では
「立ち止まらないでくださ~い」というパンダ状態の見学でしたけど。
ユーモラスなうさぎやカエルの姿、平安時代のこんな絵巻が残っていることに感動です。
絵巻のほかにも、高山寺ゆかりの品々が展示されていました。
「若冲と蕪村」
生誕300年 同い年の天才絵師
3月18日~5月10日 サントリー美術館
最近、人気の高い伊藤若冲。
ポスター左側、蕪村の「鳶・鴉図」は展示替えのために見られず、残念〜
ポスター右側は若冲の「象と鯨図屏風」
左双が海の王者、鯨
右双が陸の王者、象です。
かなりの大きさで迫力がありました。
象がなんだかかわいい(^^)
ほかに印象的だったのは、蕪村の「夜色楼台図」
国宝です。
放送大学の日本美術史で教科書に載っていた絵です。本物を見ることができて感動~
京都の街にしんしんと雪が静かに降り積もる様子。
白と黒だけで描かれた世界。
静かな冬の寒さが感じられるようでした。
よみがえるバロックの画家
「グエルチーノ展」
3月3日~5月31日 国立西洋美術館
グエルチーノって、日本ではあまり聞いたことがないけど、イタリア・バロック美術を代表する画家だそうです。
ドラマチックな宗教絵画がたくさん展示されていました。
なかでも目をひいたのが「聖母被昇天」
マリア様が天に召されるところを下から見上げる構図です。
イタリアのチェント市にある教会の天井画だったそうです。
このマリア様が美しくて・・・
自宅の部屋に飾っています。
100のモノが語る世界の歴史
「大英博物館展」
4月18日~6月28日 東京都美術館
あまり時間がなくて、駆け足で見てしまいました。
100作品をとおして「世界の歴史」をたどる・・・というものです。
なかでもやっぱり一番気になったのが「ウルのスタンダード」
紀元前2500年頃に作られたもので、メソポタミアのウルというところで見つかったそうです。
王に従う人々の姿や、戦争を表す人々の絵がラピスラズリなどを使ってモザイクで描かれています。何に使ったものなのかは謎だそうです。
フィレンツェの富と美
3月21日~6月28日 Bunkamura ザ・ミュージアム
壁一面の大きなフレスコ画。
こんな大きなものをよく運んできたな~
とにかく大きくて大迫力です。
ボッティチェリの絵は人物に縁取りがしてあり、少女マンガチックではありますが、それが優美な世界を作り出しています。
来年はまたボッティチェリの美術展があるそうなので楽しみです。
「マグリット展」
3月25日~6月29日 国立新美術館
不思議な絵ですよ。
マグリットの絵は。
絵を見るときは、どうしても絵の意味を読み取ろうとしてしまうけど。
読み取るんじゃない、感じるんだ・・・
マグリットの絵はそんな感じです。
感じるっていうのは、なかなかできないけどね~
「ボルドー展」
美と陶酔の都へ
6月23日~9月23日 国立西洋美術館
ワインで有名なフランスの港町ボルドー。
ボルドーゆかりの考古学的資料から絵画装飾芸術品まで。
約25,000年前の、石でできた「角を持つヴィーナス像」
やっぱり古代のヴィーナスは豊満な体をしているなぁ~
日本語版刊行15周年
「リサとガスパール展」
8月5日~8月24日 松屋銀座
ちょっと毛色が違いますが・・・(^_^;)
リサガスの原画などいろいろ展示されてました~
「アールデコの邸宅美術館」
7月18日~9月23日 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館、初めて行きました。
邸宅の中には、壁紙、天井、シャンデリア、調度品などなど、素敵なものがいっぱい。
大食堂です
この椅子の背の絵は、マリー・ローランサンが描いたそうです
おしゃれなカフェのテラス席でランチもいただきました。
ゆっくりするのに、いいところですね。
「風景画の誕生」
ウィーン美術史美術館所蔵
さまざまな絵画に描かれた中心人物などではなく、その背後に描かれている風景に注目していきながら、風景画というものがどのようにして誕生したのか?という内容の展示です。
面白い着眼点だな~と思いました。
ホーホストラーテンの画家
「聖母子と聖カタリナと聖バルバラ」
最初の方に展示されていたこの作品。
驚くべき細密画です。
風景に注目してね!というコンセプトは承知していますが、やっぱり人物に目がいきますね。ドレスの刺繍や、髪の毛の描写など、本当に細かいです。
「モネ展」
「印象、日の出」から「睡蓮」まで
9月19日~12月13日 東京都美術館
これはブログにも書きました。
結局「ヨーロッパ橋 サン・ラザール駅」は見に行けませんでした。
特別展 淋派400年記念
「淋派と秋の彩り」
9月1日~10月25日 山種美術館
山種美術館、初めて行きました。
1階にカフェがあって、和菓子とお抹茶をいただきました。
私、けっこう日本美術が好きみたい。
淋派・・・って言っても、尾形光淋の作品はひとつもありません。
ポスターにもなっていた酒井抱一の「秋草鶉図」
とっても素敵でした。
三日月が黒いけど、これは銀が黒ずんだのではないそうです。
ススキの穂が浮かび上がるように、あえて黒にしたのだとか・・・・
なるほど~黒い月にススキの穂が良く映えてますね~
「藤田嗣治、全所蔵作品展示」
9月19日~12月13日 東京国立近代美術館
「黄金伝説」
古代地中海世界の秘宝
10月16日~2016年1月11日 国立西洋美術館
10月27日~2016年2月21日 東京国立博物館
この3つはブログにもアップしました〜
「CAT ART美術館」
12月27日〜2016年1月5日 西武池袋本店
2015年しめくくりは、本日、大晦日に出かけてきました。
SHU YAMAMOTO(シュー・ヤマモト)さんのキャットアート。
シロード・ミャネ「着物を着たミャネ婦猫」
元の絵は、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」
こんなふうに、世界の名画が猫の姿で描かれてます。
世界の美術史の流れ通りに展示されています。
どれもとってもうまくて、キャプションに書かれた説明文がこれまたシャレが効いてて、思わずクスッと笑ってしまいます。
一番左は
ヨハネス・フェルネーコ「真珠のイヤリングをした少女猫」
元の絵は、ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
それぞれの絵の猫は、元の絵の人物の表情にとっても良く似ています。
60歳頃のレンブラントが描いた自画像なんて、表情がレンブラントそっくり。
誘惑に負けて、ポストカードと本を買ってしまいました。また本棚がいっぱいになっちゃう(^_^;)
左は、グスタフ・クニャムト「キャッス」
元の絵は、グスタフ・クリムト「接吻」
下は、サンドロ・ニャッティチェリ「猫ビーナス誕生」
ひとつひとつじっくり見ていたので、一緒に行ってくれた親分1をだいぶ待たせてしまいました。
すみませんm(_ _)m
来年、2016年も行きたい美術展がたくさんあって、忙しくなりそうです。
三菱一号館美術館のプラド美術館展もまだ行ってないし(早く行かないと終わっちゃう・・・)
カラヴァッジョ展
ダリ展
若冲展
Bunkamura ザ・ミュージアムのラファエル前派展、もうやってるんだ。
早く行かなくちゃ。
忙しいけど、いろいろ楽しみです(^.^)