入院生活7日目
8月25日に入院しました。
本日で7日目です。
手術は、9月2日予定でしたが、9月5日(月)に延びました。ちゃっちゃとやって、早く帰りたいと思っていたけど、なかなか思えようにはいきませんね〜
今回は人工心肺を使わないでやるって聞いてたので、昨年の手術よりもラクかも・・・なんて考えていましたが。
昨日聞いた説明によると
人工心肺は使う
左脇を切るって聞いてたのに、やっぱり胸の真ん中を切る
さらに、手をつけないと言われていた心室中隔の穴を塞ぐ(塞げるところだけ)
なんてことを言われて、少々動揺しています(^_^;)
外来で聞いてた内容とずいぶん違うなぁ〜
執刀医のK先生から詳しく説明を聞かないとよく分からないんだけど
なかなか先生にもお目にかかれず・・・
でも、重要なことなので、ちゃんと説明して欲しいです。
ただ、どちらにしても手術の同意書にはサインをしないといけないので、説明には来てくれると思いますが。
このパターンで行くと、土日を挟むので、実質前日の9月2日(金)になりそうな予感もします。
センセイ〜
早く来てぇぇぇ〜
.・゜゜・(/。\)・゜゜・.
もうすぐ入院
心臓の再手術のために、もうすぐ入院となります。
入院前に行きたいところもあったけど、風邪を引いてしまって、なかなか思うようにもいかず・・・
やーねー
入院前に風邪引くなんて。゚(゚∩´﹏`∩゚)゚。
また1か月ぐらい入院かなぁ
そこで、何年も保留にしていた、美術検定1級にチャレンジしてみようと思いまして。
参考図書も揃えました。
全部で4冊、Amazonさんから届けてもらいました。
試験は11月の上旬です。
この検定試験、美術出版社が主催しています。
で、もちろん参考図書類も美術出版社から出版されてます。
数年前に発行されたものの、改訂版です。
「今年の参考図書」って言われちゃうと、やっぱり検定受けようと思っている身の上としては、購入しなくっちゃって思いますよね〜
でも、やっぱり改訂版だからね〜
前に発行された、すでに持っているものと、内容は大差ないんですよヽ(>o<)ノ
なんだか愚痴っぽくなってきましたが。
美術検定受ける人が、みんなこの本を買ってるとしたら・・・
まあ、いい商売ですね。
検定料もいいお値段だし。
じゃあ、受けるの止めればいいじゃん
って、こともありますが。
いつまでも1級受験から逃げてんじゃないっ!!
と、自分へのチャレンジということで
(だって、1級難しすぎるんだもん)
退屈な入院生活、美術検定のお勉強に精を出したいと思います。
ICUに本持って行けるのかな〜?!
(ICUでそんなの読む元気あるのか?! )
それにしても、本を売るために美術検定を開催するって・・・
どこかで聞いたことが・・・
電車の乗客を増やすために、歌劇を上演し始めたという、阪急電鉄の小林一三先生を思い出しました。
商売上手でんな。
広重ビビッド
「広重ビビッド 原安三郎コレクション」
2016年4月29日~6月12日
六本木ヒルズから、てくてくてくてく歩いて、六本木・東京ミッドタウンへ。
サントリー美術館へやって来ました。
日本財界の重鎮として活躍した日本化学工業株式会社元会長・原安三郎の蒐集した浮世絵コレクションだそうです。
入口を入って最初に展示されていたのが
「六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波」
え~!!
なにこれ?
すごくきれい~
と、いきなり驚きました。
これがプルシアンブルー、ベロ藍の青さ。
藍色のグラデーションが本当にきれい。
プルシアンブルーは、伊藤若冲が「動植綵絵・群魚図」の中のルリハタに使用したのが日本で最初だといわれています。
「動植綵絵・群魚図」は、先日人混みにもまれながら見ました。濃い藍色でした。
【本コレクションのものは、貴重な「初摺」のなかでもとくに早い時期のもので、国内にも数セットしか存在しません。初摺の行程では、広重と摺師が一体となって色彩や摺りを検討しながら進めており、広重の意志が隅々まで込められています。つまり本展では、広重が表現しようとした形や、生涯を通じて追い求めた色彩および摺りの技法の粋を見ることができます。】・・・チラシより抜粋
浮世絵というのは、何度も摺りを重ねることによって、板がすり減ったりして本来の色彩が出せなくなるということで、初期のもの(特に初摺)は本当に貴重だそうです。
それが一番分かるのが、今回展示されていた「六十余州名所図会 江戸 浅草市」です。初摺と後摺の作品が並べて展示されていたのですが、明らかに後摺のものは色の鮮やかさもないし、細かいところが表現されていませんでした。
こんなにたくさんの浮世絵を目にすることがなかったので、ヨーロッパの印象派たちにも影響を与えた浮世絵って、やっぱりすごかったんだなぁと、改めて実感しました。
ゴッホも模写したことで知られる「名所江戸百景 亀戸梅屋鋪」
「名所江戸百景 深川萬年橋」
すごく大胆な構図ですよね。
桶に吊るされた亀。
ここは橋の上です。遠くには富士山が見えます。
江戸では「放生会」(ほうじょうえ)という行事が行われていたそうです。生き物を自然に放すことで、功徳を積むという仏教の行事だとか。
その放生会のために、生き物を売る人がいたそうです。
川に放すために売られている亀。
この亀は売れたら川に放されて、そしてまた捕まえられて売られる・・・
そんなことも行われていたようです。
なんとも、亀にとっては大迷惑な話ですね。
浮世絵なので、一枚一枚が小さな絵です。
覗き込むようなガラスケースでの展示なので、混んでいるときには見るのに時間がかかります。
もう少しすいているときに、ゆっくり見れたらな~
そこだけが残念。
でも、浮世絵ってすごいんだなぁ・・・って、日本人として誇らしく思いました。
ポンペイの壁画展
「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」
2016年4月29日~7月3日
森アーツセンターギャラリー
午前10時のオープンに合わせて、六本木に到着。
森美術館入り口のエレベーター乗り場には、結構な列ができてました。
エレベーター入口横のらせん状の階段を下に降りるように促されて、階段を下りて行き、列の一番後ろに並んだ私。
その列は、階段を上ってチケット売り場まで続いている様子・・・
エレベーターには乗れずに、チケット売り場まで階段を上らなければいけないみたい・・・階段上るのつらいんだけどなぁ。でも、列はゆっくり進んでいるから、まーしょうがないかなぁ(=_=)
なんて思っていたら
どうも子ども連れが多いことに気が付きました。
え?こんなに子どもって、ポンペイに興味があるの??
近づいてきた係員のお姉さんに聞いてみた
「これって何の列ですか?」
「セーラームーン展です」
「え?ポンペイ展は?」
「ポンペイ展の方は、チケット売り場に進んでください」
マジか~
どうりでおかしいと思ったよ~
知らずに並んじゃったじゃないか~
そしてめでたくエレベーターに乗って、チケット売り場に行けたのでした(笑)
それにしても「セーラームーン展」は混んでましたね~
「ポンペイ展」はすいてました~
約2000年前の西暦79年、イタリアのポンペイに栄えていた文明は、ヴェスヴィオ火山の噴火によって地中深くに封印されてしまいました。
18世紀になって、ポンペイからは数々の遺跡が発見されました。
そんなポンペイ遺跡から壁画に焦点を絞って、古代ローマ人の美意識を追体験できる展覧会です。
壁画ですからね、よくこんなものを運べるなぁっていうのが第一印象。
しかも、保存状態がいいんです。
「カルミアーノ農園別荘」という建物の一室が立体展示されていて、2000年前にタイムスリップしたような感覚でした。
当時はディオニソス信仰が盛んだったようで、ディオニソスが出てくる壁画がいくつもありました。
ディオニソスとは、ギリシャ神話の酒と豊穣の神。ローマ神話のバッカスと同一の神です。バッカスと言えば、ワインを手にしてほろ酔い加減のカラヴァッジョの絵などが思い出されます。
かなり昔の宝塚の舞台に「霧深きエルベのほとり」というのがありました。
こちらの舞台はドイツ。
物語の始めにビア祭りのシーンがあって、大勢の人がビールを飲みながら楽しく歌っていました。
そのときの歌詞に
♪バッカスも笑うよ 笑う~♪
っていうのがあって
バッカスっていうのは楽しい神さまなんだ・・・って、頭にインプットされていたのですが、実は結構恐ろしい神さまのようです。
今回のお土産
「踊るマイナス」のポストカード
マイナスは、ディオニソスの信奉者。
ディオニソスの秘儀は、お酒を飲んで、酩酊した人たちが狂乱するお祭りみたいなものだそうです。
女性信者が、夜中にタンバリンや太鼓の音に合わせて狂ったように森の中を駆け巡ったとか・・・
ちょっと怖いですが・・・(|| ゚Д゚)
でも、このマイナスは、妖精みたいで気に入りました(゜▽゜)
2000年前の壁画がこんなに綺麗に残っているなんて、すごいですね〜
ちょっと休憩して、サントリー美術館に移動しまーす。
「広重ビビッド」に続く(*^^)v
黒田清輝
「生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠」
2016年3月23日~5月15日
黒田清輝は、1884年(明治17年)18歳のときに法律を学ぶためフランスに渡りました。
そこでなぜかフランス絵画に刺激を受けて、ラファエル・コランに絵を学び、サロンに入選するまでなって27歳で帰国。
その後、東京美術学校教授となり、日本の西洋画の近代化に貢献しました。
右の絵が25歳の時にフランス芸術家協会主催のサロンで見事入選を果たしたデビュー作だそうです。
「読書」1891年
読書をする女性に、後ろからやわらかな光が降り注いで、とってもきれいな絵でした。
それにしても、法律家を目指していたのに画家で成功を収めるなんて、きっともともと才能があったんでしょうね。
「読書」と同じ、マリア・ビョーをモデルにした
「婦人像(厨房)」1892年
これは、入選しなかったみたいですね。
今回、一番気に入った作品がこれです。
超有名で重要文化財指定されています。
「湖畔」1897年
箱根の芦ノ湖の湖畔で、団扇を片手に遠くを見つめる女性。
全体的に淡いブルーで、夏の日に湖を渡る涼しい風を感じられるような作品でした。
モデルはのちに黒田の妻となる照子夫人。
モチーフは日本画、手法は洋画、という日本画の洋画というものを黒田は確立したようです。
今回のオーディーオガイドは、なぜか綾小路きみまろさん。
黒田と同じ鹿児島県出身だそうです。
きみまろ節の解説が楽しかったです。
でも、どうせだったらこの際もっとハチャメチャでな解説でも良かったのにな~なんて思いました。