東京国立博物館の隣に黒田記念館があります。
明治から大正にかけて、日本近代洋画の基礎を築いた黒田清輝の記念館です。
重厚な建物を入って、赤い絨毯が敷かれた階段を上がると展示室があります。
特別室には黒田清輝の代表作がゆったりと展示されていて、年に4回公開されています。
2019年の1回目の展示期間 1月2日から1月14日まで。
初めて黒田記念館へ行ってみました。
2016年に東京国立博物館で開催された「黒田清輝展」で見た作品が展示されてます。
そのときの記事です↓
http://harupinruu.hatenablog.com/entry/2016/06/26/114814
「読書」フランスのサロン入選作品
「舞妓」
右から「智」「感」「情」
テレビ東京の「美の巨人たち」でもこの絵を取り上げてましたね。
当時の日本美術界では女性のヌードを描くなんて大問題だったそうです。フランスで絵画を学んだ黒田は、これからの日本画壇にはどうしても女性のヌードは必要なものなのだという信念を持ってこの絵を描いたのだとか。
日本の近代洋画の幕開けだったんですね。
「湖畔」
モデルは奥様の照子夫人。
前に見たときにも思ったけど、油彩画なのに水彩画のような透明感があります。
日本画のような西洋画。見ていると静かな気持ちになります。
人も少なくて、ゆっくりと見ることができました。
ちなみに、撮影してもOKなんですって。
そして、お隣の東京国立博物館へ移動〜
きれいな飛行機雲が東博の上に(*⁰▿⁰*)虹みたい〜
パノラマで撮影してみました〜
入口を入ると、階段の上にお正月らしいお花が生けてありました。
小さい梅の花が咲いていて、初春の気分が高まります。
今日のもう一つのお目当はこちら
長谷川等伯の国宝「松林図屏風」
毎年、新年のこの時期に公開されてるみたいです。
長谷川等伯は、安土桃山時代に活躍した絵師で、狩野永徳のライバル。
この「松林図屏風」は、長谷川等伯の代表作。黒い墨だけでただ描いたように見えますが、濃い墨と薄い墨で奥行きを描き出し、静かな松の林を表現しています。松の木もたくさん描くのではなく、白い空白を多く取ることによって、見る側の想像が膨らむように感じました。
この日はちょうど「たてもの散歩ツアー」が開催される日でした。11時に玄関ホールに集合して、ボランティアによるガイドで、本館、表慶館、東洋館を案内していただきました。
たぶんお仕事をリタイアされたと思われるボランティアガイドの方による、約40分のガイド。内容もとても楽しくて、東洋館のテラスまで案内していただきました。
私も暇になったら、こういう活動をしてみたいなぁ〜
と、思いながら
本日のメインの目的、病院へと向かったのでした・・・
(病院行く前にけっこう疲れたよ)(^_^;)