何が忙しいのか良く分からないけど、毎日がどんどん過ぎてしまい
気が付いたら今年ももう半分終わってしまいそうです。
年を取ると、本当に月日の経つのが早い。
今年前半に訪れた美術展、忘れないように記録しておきましょう。
とりあえず、ぞの1です。
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」
2018年1月16日~3月11日
その仁和寺と全国に約790ある御室派のお寺から選りすぐりの仏像や絵画が東京国立博物館に集合です。
圧巻はやっぱり大阪・葛井寺(ふじいでら)の本尊
国宝「千手観音菩薩坐像」
上の画像(看板)の右の仏様です。
千手観音はたくさんの手を持つ仏様ですが、仏像としての千手観音像は、普通は手の数は千本もありません。40本の手で表現されることが多いようです。たくさんの手を持っているということで「千手観音」としています。たくさんの手で多くの人々を救う千手観音。
この葛井寺の千手観音には、大小合わせて1041本の手があるそうです。。
そしてそのひとつひとつの手には「眼」が。
私たちを救い取ってくれるありがたい手です。
一般には非公開の仁和寺・観音堂の再現展示
撮影OKな場所でした。
なんだか本当に観音堂の中にいるみたい。
ほかに印象に残ったもの
(画像はありませんのでご興味のある方は検索してみてください)
像高12センチの小さい仏像です。台座と光背を含めると約22センチほど。白檀で精緻に彫刻されていて、よくよく見ると衣に細かい截金文様が施されていて、キラキラ光ってとっても美しい。細かい細工に目を見張ります。
神奈川県・龍華寺の「菩薩坐像」
天平時代の脱活乾漆造
台座に座り片足を下におろした姿で、指先を頬に当ててはいないけど、半迦思惟像だと思います。
天平時代の脱活乾漆造といえば興福寺の阿修羅像などが有名ですが、この菩薩像も同じ時代の同じ作り方の仏像だということに驚きました。
天平時代に関東地方でもこのような仏像が作られていたんですね。
発見された当時バラバラだったものを修復したようです。
菩薩像らしく高く結い上げた髪、優雅な曲線の衣、きらびやかな首飾り、そして穏やかなお顔。
画像がないのが本当に残念なのですが、何度も何度も戻っては見とれていました。
本当に美しい菩薩像でした。