「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」
2016年4月29日~7月3日
森アーツセンターギャラリー
午前10時のオープンに合わせて、六本木に到着。
森美術館入り口のエレベーター乗り場には、結構な列ができてました。
エレベーター入口横のらせん状の階段を下に降りるように促されて、階段を下りて行き、列の一番後ろに並んだ私。
その列は、階段を上ってチケット売り場まで続いている様子・・・
エレベーターには乗れずに、チケット売り場まで階段を上らなければいけないみたい・・・階段上るのつらいんだけどなぁ。でも、列はゆっくり進んでいるから、まーしょうがないかなぁ(=_=)
なんて思っていたら
どうも子ども連れが多いことに気が付きました。
え?こんなに子どもって、ポンペイに興味があるの??
近づいてきた係員のお姉さんに聞いてみた
「これって何の列ですか?」
「セーラームーン展です」
「え?ポンペイ展は?」
「ポンペイ展の方は、チケット売り場に進んでください」
マジか~
どうりでおかしいと思ったよ~
知らずに並んじゃったじゃないか~
そしてめでたくエレベーターに乗って、チケット売り場に行けたのでした(笑)
それにしても「セーラームーン展」は混んでましたね~
「ポンペイ展」はすいてました~
約2000年前の西暦79年、イタリアのポンペイに栄えていた文明は、ヴェスヴィオ火山の噴火によって地中深くに封印されてしまいました。
18世紀になって、ポンペイからは数々の遺跡が発見されました。
そんなポンペイ遺跡から壁画に焦点を絞って、古代ローマ人の美意識を追体験できる展覧会です。
壁画ですからね、よくこんなものを運べるなぁっていうのが第一印象。
しかも、保存状態がいいんです。
「カルミアーノ農園別荘」という建物の一室が立体展示されていて、2000年前にタイムスリップしたような感覚でした。
当時はディオニソス信仰が盛んだったようで、ディオニソスが出てくる壁画がいくつもありました。
ディオニソスとは、ギリシャ神話の酒と豊穣の神。ローマ神話のバッカスと同一の神です。バッカスと言えば、ワインを手にしてほろ酔い加減のカラヴァッジョの絵などが思い出されます。
かなり昔の宝塚の舞台に「霧深きエルベのほとり」というのがありました。
こちらの舞台はドイツ。
物語の始めにビア祭りのシーンがあって、大勢の人がビールを飲みながら楽しく歌っていました。
そのときの歌詞に
♪バッカスも笑うよ 笑う~♪
っていうのがあって
バッカスっていうのは楽しい神さまなんだ・・・って、頭にインプットされていたのですが、実は結構恐ろしい神さまのようです。
今回のお土産
「踊るマイナス」のポストカード
マイナスは、ディオニソスの信奉者。
ディオニソスの秘儀は、お酒を飲んで、酩酊した人たちが狂乱するお祭りみたいなものだそうです。
女性信者が、夜中にタンバリンや太鼓の音に合わせて狂ったように森の中を駆け巡ったとか・・・
ちょっと怖いですが・・・(|| ゚Д゚)
でも、このマイナスは、妖精みたいで気に入りました(゜▽゜)
2000年前の壁画がこんなに綺麗に残っているなんて、すごいですね〜
ちょっと休憩して、サントリー美術館に移動しまーす。
「広重ビビッド」に続く(*^^)v