入院中につき美術館巡りの記事を書く 3

ある日の平日。
美術館巡り行く気まんまんの私。
目標2か所、できれば3か所。
まずは上野へ。


日伊国交樹立150周年記念
1月16日〜4月3日 東京都美術館
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最近ボッティチェリが流行っているの?
昨年は渋谷のbunkamuraザ・ミュージアムで「ボッティチェリルネサンス展」があったし。
東京都美術館では2014年秋冬にも「ウフィツィ美術館展」と銘打って、目玉としてボッティチェリの「パラスとケンタウロス」を持って来てましたね。

《参考》
「パラスとケンタウロス
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ボッティチェリは嫌いじゃないです。
むしろ好き。
入口を入ってまず最初に「ラーマ家の東方三博士の礼拝」がありました。
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なんだか神々しいまでの輝きを放ってます。
いつもよりも照明を落としているのか?
ほの暗い館内で、光を浴びて浮かび上がってます。
もしかして、モネの「印象、日の出」に使っていた照明が当たっていたのかも?
かなり前に、ウフィツィ美術館でこの絵を見たことがあります。そのときの印象とだいぶ違うのは、やっぱり照明のせいかも。
もちろん、素晴らしい絵であることに変わりはないんですけどね。



2014年の「ウフィツィ美術館展」でお目にかかった作品がいくつかまた展示されてました。

サンドロ・ボッティチェリと工房
「聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルと大天使ガブリエル」
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この丸い額はトントと呼ばれるもので、当時人気があったそうです。個人の邸宅などに円形の高価な額縁の絵が飾られていたそうです。

「聖母子と洗礼者聖ヨハネ
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画面の大きさに合わせるかのように背中を丸めて、ヨハネにイエスを託す聖母マリア
ヨハネは大きな十字架を手にしているので、後のイエスの十字架降下を思い起こさせます。

2014年に日本に来ていたこれらの作品は、そのまま1年以上日本に滞在しているんでしょうか?
一度イタリアに帰って、また日本に運ぶ・・・なんてないでしょうから、きっと長い間日本にいるんでしょうね。


「美しきシモネッタの肖像」
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当時のフィレンツェで、メディチ家のジュリアーノの恋人と噂されていた絶世の美女シモネッタ。
ボッティチェリだけではなく、ほかにもいろいろな画家がモデルにしていたのでは?と言われているそうです。
シモネッタは23歳の若さで肺結核で亡くなっています。
驚いたことに、この美しいシモネッタの絵は日本の丸紅株式会社の所有です。
丸紅の役員室では、シモネッタがお客様をお出迎えしてくれるとか・・・
毎日こんなに美しいシモネッタを眺めていられるなんて、羨ましいぞ!丸紅の役員さん。


「聖母子(書物の聖母)」
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イエスを抱いて、祈祷書に目を通す聖母マリア
振り返ってマリアの顔を見つめるイエス。
二人の親子に静かな時間が流れています。
マリアのマントには、ラピスラズリが使われているそうです。そして、効果的な金色の使い方。
イエスの手には、いばらの冠、イエスを十字架に打ち付けた3本の釘が。
優美な作品です。



ボッティチェリ工房作と言われる作品もいくつかありました。
弟子に任せて、ところどころはボッティチェリが筆を入れてると書いてある解説も。
でも、正直言って
え?これ、ボッティチェリ?うっそ〜〜
と思えるような絵もありました。



出口ではボッティチェリさんが一緒に記念撮影をしてくれます(笑)
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フェルメールレンブラント展」へつづく〜