入院中につき美術館巡りの記事を書く 1

タイトルのとおり、ただいま入院中です。
昨年の手術から1年経つので、その経過をみるためのカテーテル検査入院です。
メインの検査、カテーテル検査は本日無事に終了しました。
結果としては、なかなか良いかんじみたいです。

まあ、病気のことよりも、この時間があるときに美術館巡りの記事を書きたいと思います。


三菱一号館美術館 開館5周年記念
プラド美術館展」スペイン宮廷美への情熱
2015年10月10日〜2016年1月31日 三菱一号館美術館

いつ行こういつ行こうと思いつつ、年が明けてからやっと行けました。
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ポスターにもなっているムリーリョの「ロザリオの聖母」
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母マリアに抱かれるイエスの顔が印象的です。
特に、イエスの目。
全てを見通しているかのような、子どもとは思えない瞳。じっとこちらを見つめています。


これもポスターになっている、アントン・ラファエル・メングス「マリア・ルイサ・デ・パルマ
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スペイン王、カルロス4世に嫁いだ14歳の頃の肖像画だそうです。
バラ色の頬、理知的な瞳、豊かな髪
美しい女性ですね。
この美しい女性の36年後をゴヤが描いています。

《参考》
フランシスコ・デ・ゴヤ「カルロス4世の家族」
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中央の女性が王妃マリア・ルイサ・デ・パルマです。
あの美しかった女性が、36年後はこんなふうに?!
(; ̄O ̄)
14歳の頃はあんなに可愛かったのに・・・
メングスはちょっと盛って描いたのかしらー?などと思ってしまいました。

ほかにもたくさん素敵な作品があったのですが、今回一番のお気に入り

ビセンテパルマローリ・ゴンザレス
「手に取るように」
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こんな画家知らなかったけど、なんだか素敵な絵。
作者は、プラド美術館の館長も務めていたことがあるそうです。
砂浜で双眼鏡を手に海の方を眺める女性。
ドレスの質感と色と、空の色と海の色、女性の横顔、どれも美しくて目を奪われました。
展覧会終盤でこの絵に出会ったんだけど。
こういうふうに今まで知らなかった画家の素敵な作品に出会えるのも、美術展の楽しみですね。


「ラファエル前派展」につづく〜